●はじめに
●古来水晶は”水精”と呼ばれていた
水晶はケイ酸鉱物に属する宝石で,石英の結晶のうち,
とくに透明で美しい結晶形をしているものをいいます。
無色透明の水晶は、ローマ時代,万年雪のあるアルプスから産出したもので,
”水の化石”と考えられ、透明なものほどパワーがあると信じられていました。
かっての甲斐の国,今の山梨県一帯から産出した水晶もほとんど透明で,
これらは玉に磨いて念珠にしていました。
より大きなものは凝視して,未来を占うための占術用などにしていましたが,
このように透明な水晶に対する信仰的な考え方は,現在でも世界中に残っています。
クリスタル(水晶)の語源は,ギリシァ語のクリスタロス”澄みきった水”
に由来しています。
日本では,古来”水精”と呼ばれていましたが,これは口にくわえると渇きを
癒してくれるという,中国での”水の精”という考え方からきているといわれます。
日本で水晶と書くようになったのは,明治以降からですが,
このもともとのネーミング”水精”が示すように,
水晶は”水”と深い関わりを持っています。
古代中国では,水晶は「木,火,土,金,水」の五気のうち,「水」の精が
凝集したものであり,インドでは「地,水,火,風,空」の五元素のうち,
水晶は「水」の純粋結晶と信じられていました。
また,古代では水は月に属しているといわれていました。
そして太陽が生命力や繁栄をもたらすのに対し,
月は神秘的なパワーを持つものとして扱われ,
人の運勢を左右する力があると されていたのです。
つまり,水晶が人の運勢を強め,呪術的なパワーを持っているのは,
ひとえに月のパワーの宿りだと考えられていたからなのです。
そのような意味からも,昔から水晶と水を同一視することによって,
水晶に超自然的な浄化能力を与え,より大きな成果が得られると
信じられてきました。
霊視呪術に水晶や水を使いますが,その小道具として水晶を用いると,
水があらゆるものを洗い流すように,その力を凝縮した水晶は,
あらゆる不幸の原因を取り除き、
幸福をもたらすと言い伝えられてきたのです。

●水晶の六面体に秘められているもの
水晶はどんな形のものでもパワーはありますが,
しかし,持っていろエネルギーを少しも損なわず,最大限に
発揮できる理想の形は六面体だといわれています。
それは,自然の水晶原石の結晶が常に六角柱であることに起因しています。
自然の水晶原石はさまざまな大きさや形の結晶が塊状をなし,
数億年の歳月をへて生成されますが,この水晶を電子顕微鏡でのぞいてみると,
水晶の原子は六方晶形に属し,形も多くは六角の柱をつくっている面(柱面)
と,これにつながるほぼ三角形をした六つの面からなっているのです。
六角形というのは、自然界ではもっとも安定した形といわれています。
蜘蛛の巣、雪の結晶,昆虫の複眼,プランクトンの形、六弁の花など・・・・
これらはみな六角形ですが,これは決して偶然の一致ではないのです。
自然がもっとも少ない労力で世界を創造しようとした結果であり,
「円が最大限に空間を節約して,身を寄せ合おうとするときに形成される形」
なのです。
また,六角形は六芒星を内在させることで,
特別の意味を持っているともいわれています。
六角形の美しい結晶には,人間の意識の象徴として,完全な人間性を
実現したいという願い,精神的な統合など、
深い意味が秘められています。
●水晶はテクノロジー蚕業にも欠かせない素材
水晶の持つ不思議なパワーは,精神世界のシンボルとしてばかりではなく、
テクノロジー蚕業にも欠かせない素材としていかされています。
たとえば,私たちが腕につけている時計。
その中には小さな水晶片が組み込まれています。
それは,水晶振動子といい.水晶に電気的刺激を加えると機械的に
振動する性質を利用し,秒針を回したり,デジタル表示をしたりして
時を刻んでいるのです。
テレビも,水晶発信器を組み込んだ放送局の周波数制御装置があって,
はじめて画像がでるのです。
水晶の使われている水晶発振器は.,他に比較するものがないほど振動数が(周波数)
一定し,安定しています。
これは科学的にも証明されています。
また,鉱物が結晶になるときには,とても大きなエネルギーを必要としますが,
天然の水晶も,宇宙の巨大なエネルギーを吸収して結晶となり,
そのパワーを内に秘めているといわれています。
水晶はただきれいなだけではなく,底知れぬ
パワーを持っているのです。
●TOPへ